Climax Blues Band Flying The Flag [CD]
クライマックス・ブルース・バンドは、ボーカルとハーモニカ・プレイヤーのコリン・クーパーを中心に、68年にイングランドのスタフォードで結成されたブルース・ロック・バンドである。デビューしてからブルース色の強い楽曲を演奏、しかし全くヒットせず、長い下積みを経験することになる。徐々にブルースからポップ・ロックに音楽性を変化させ76年には、アルバム「Gold plated」に収録されたシングル「Couldn't it right」が全米チャート3位の大ヒットとなり、ようやくスポットライトを浴びるがそれ以降はまたしても大きなヒットに恵まれず、徐々にAOR~ウエストコースト風のサウンドになっていく。アルバム「Flying The Flag」を80年にリリースし、シングル曲「I Love You」が大ヒット、ピュア・レイリー・リーグなどでポップス・ヒットを生んだプロデューサーのジョン・ライアンはヴォーカル&ハーモニーに重点を置き、ゲストにニッキー・ホプキンスが参加していたり、デビッド・キャンベルがアレンジで関わっていたり、バック・コーラスにマキシン&ジュリア・ウォーターズが参加していたりと泥臭いブルースのエッセンスのバンドのイメージを一新し、メロディを重視したAORアルバムを作り上げ成功する。以前からのブルース・ロックの延長線上の作品もバランスよく収められている。
「I Love You」
「Hold On To Your Heart」
「Horizontalized」
「Dance The Night Away」