南佳孝 忘れられた夏 [CD]
南佳孝のセカンド・アルバムである「忘れられた夏」は76年にリリースされた。前作のデビュー・アルバム「摩天楼のヒロイン」はあくまで松本隆・矢野誠との共同作業として生まれたもので、自分一人の作品ではないと感じ、本当のデビュー・アルバムは、作詞・作曲を全部自分でやって、ヘッドアレンジもアイディアも出した「忘れられた夏」だと思っていますと本人が言っている。実はアルファレコードと作曲家契約をし、裏方として作曲だけしていこうとしていたが、ソニーへ移籍後プロデューサー高久光雄のアドヴァイスで本作を作ることになったという。南佳孝サウンドの原型といえるアルバムで、都会的であったり、トロピカルであったり、リゾート・ミュージックのはしりともいえる南佳孝らしい粋で洗練されたサウンドは、鈴木茂(G)、小原 礼(B)、林 立夫(Dr)、佐藤 博(Key)、浜口茂外也(Per)ジェイク・H・コンセプション(Sax)らが箱根のロックウェルのスタジオにこもって録音した。
「これで準備OK」
「ジャングル・ジム・ランド 」
「静かな昼下がり」