Bruce Springsteen Born to Run [CD]
ライヴを観たロック評論家ジョン・ランダウは、リアルペーパー誌に「私はロックン・ロールの未来を観た。その名はブルース・スプリングスティーン」と絶賛のコラムを掲載する。そのジョン・ランダウをプロデューサーに招いて製作された、翌1975年8月25日発売のサード・アルバム『明日なき暴走 (Born to Run)』は、Billboard 200の10位に入り、10月18日付けチャートでは3位に浮上する。シングルカットされたタイトル・トラックはビルボード・Hot 100の23位を記録した。また、タイム誌とニューズウィーク誌の表紙を同時に飾るという快挙も成し遂げる。 初期の作品においては、青春群像の描写に際立った才能を示したが、やがて社会的なテーマを作品に織り込む事によって、アメリカ民衆の声を代弁する存在へと成長、ボブ・ディランに多大な影響を与えた、ウディ・ガスリーの後継的な立場にある一人とも言われた。
「Born to Run」ライブ・ツアーでのパフォーマンスの凄まじさは、伝説となっている。