Fleetwood Mac RUMOURS [CD]
フリートウッド・マックは67年イギリスで結成、当初はブルースバンドだった、70年代に入るとメンバーを変えながら音楽性をアメリカ的に変え、男女の五人組となり爆発的な成功を収めた。[RUMOURS(噂」は78年にグラミー賞の1977年最優秀アルバム賞を獲得し、ビルボードにおいて31週1位に君臨し,2012年時点で累計4,000万枚の売上を記録した。 前作からの2年間で、グループ内の関係はより面倒なことになっていた。まず、ミック・フリートウッドが妻のジェニーと離婚した。バンドに参加したときは交際していたリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスは別れ、ジョン・マクヴィーとクリスティン・マクヴィーも離婚した。にもかかわらず、5人のメンバーは、全員がバンドに残っていた。結果として、自分たちを苦痛からすくい上げてくれる素晴らしいアルバムを一緒に作りあげた。 安定したピアノプレイと穏やかで安心感を醸し出す暖かい歌声のクリスティン、絵になる二枚目ギタリストでありポップで張りのある声を持つシンガーでもあるリンジー、可憐な容姿と野性的なダミ声かつ哀愁味を帯びた個性派シンガーのスティーヴィーという三者三様のボーカルが醸し出すバラエティとハーモニーは、レコードでもライブでもバンドの大きな魅力となった。
全米1位となった「Dreams」
「Go Your Own Way」は彼らの関係が壊れていく様を暗く言及したものであるとニックスは信じていて、リンジーがスティーヴィーにあてつけして作った曲でもある