渡辺香津美 Dogatana [CD]
「Dogatana」は日本のジャズ・ギタリスト渡辺香津美が81年にリリースされアルバム、アルバム・タイトルは「渡辺」の漢字から、それぞれ「氵」と「辶」を取ったら「度刀」になり、これを読むと「どがたな」になり「Dogatana」になった。渡辺香津美が全編にわたって、それまでレコーディングの際にメインになるチャンスの少なかったアコースティック・ギター(オベイション・ギター)を前面にフューチャーしたアルバムで、当初はラリー・コリエル(g)とだけのデュオ・ギターを考えていたが、途中でそれだけに固執する必要はないということになり、色々な楽器とのデュオやギター・トリオへとふくらんでいったプロジェクトとなった。マイク・マイニエリ、ラリー・コリエル、デイブ・リーブマン、石田長生、山岸潤二などと共演し、渡辺香津美の独特のギターとの共演が特徴のアルバムとなった。この時期に一世を風靡したアル・ディメオラらのスーパー・ギター・トリオの影響から作られたと思われるが、その渡辺香津美のアコースティック・ギターは限りなく美しく躍動的で、渡辺香津美のギタリストとしての懐の深さを強く感じられるアルバムとなった。デビュー10年の区切り的な意味あいもこめて作られたと本人が語っている。
「Nuevo Espresso」作曲:渡辺香津美 マイク・マイニエリ(ビブラフォン)との美しいデュオ。
「Please Don't Bundle Me」作曲:渡辺香津美 ラリー・コリエルとのギター・デュオ。
おまけで名古屋の今池にあるボトムラインのライブから渡辺香津美&アル・ディ・メオラで「Mediterranean Sundance(地中海の舞踏)」