Seawind [CD]
シーウィンドは、70年代に一世を風靡したハワイ出身の人気グループ。ハワイ出身のボブとポーリンのウィルソン夫妻を中心に結成、ポーリン・ウィルソンの爽やかでエモーショナルなヴォーカルと歯切れのよいシーウィンド・ホーン・セクションのサウンドはジャズ、AOR、ポップスのファンなど幅広い層から高い人気を獲得した。デビュー・アルバム「シーウィンド」は76年にリリースされ、フォー・プレイなどで活躍する人気ドラマー、ハーヴィー・メイソンがプロデュースをしている。76年にハワイで彼女らのライブを見て、ハーヴィー・メイソンがCTIレーベルの社長クリード・テイラーにシーウィンドの事を推薦し、デビューするのだが、CTIレーベルでクリード・テイラー以外の人がプロデュースをすることがそれまでになく、CTI初の珍しいアルバムになった、クリード・テイラーは当時、CTIのニュー・ポップ・シリーズを始めようと思っていて、ハーヴィー・メイソンへの信頼度とシーウィンドへの期待の高さの為だと思われる。アメリカ本土にはない爽やかさとハワイ・ルーツを微妙に感じられるポーリン・ウィルソンのヴォーカルとラリー・ウィリアムズ、ジェリー・ヘイ、キム・ハッチクロフトらによるホーン・セクション・アレンジの斬新さ、それにドラマーのボブ・ウィルソンのソングライターとしての才能の高さが一丸となり、ワン&オンリーのサウンドは彼女らの個性となった。シーウィンドが解散後もシーウィンド・ホーン・セクションとして独立した仕事も増え続けEW&Fを始めとしたありとあらゆる人気アーティスト達のバックを彩ることとなり、80年~90年代のヒット・アルバムのクレジットで簡単にシーウィンド・ホーン・セクションを見つけることが出来る。シーウィンド・ホーン・セクションの中心人物ジェリー・ヘイの「He Loves You」でのフリューゲルホルンのメロディアスなソロは素晴らしい。
「We Got A Way」
「He Loves You」
「You Gotta Be Willin' To Lose (Part II)」