Antônio Carlos Jobim Wave [CD]
20世紀のブラジル音楽を代表する作曲家、編曲家、ミュージシャンのアントニオ・カルロス・ジョビン。イージーリスニング調のアルバム「ウェーブ」はアントニオ・カルロス・ジョビンの5枚目のスタジオ・アルバムで、67年にリリースされた。参加したミュージシャンはトロンボーン奏者のアービー・グリーンとジミー・クリーブランド、フルート奏者のジェローム・リチャードソン、ベーシストのロン・カーターなどで、67年に録音した本作はイージーリスニング調のソフトな感触のインストゥルメンタル作品ということで人気がある。ここではヴォーカル曲は1曲だけで、あとはクラウス・オガーマン編曲指揮のストリングス入りオーケストラとの共演による心地良いインストゥルメンタル。名プロデューサーのクリード・テイラーがプロデュースしたCTI/A&M作品ということで、ネイティヴなボサノヴァとはやや趣が違うが、アメリカナイズされたその都会的な雰囲気がジョビンのメロディにフィットしていている。この後もボサノヴァを基調としたインストゥルメンタル・アルバムの名作を次々とアメリカでレコーディングしていく。「イパネマの娘」「コルコヴァード」「ワン・ノート・サンバ」など、アントニオ・カルロス・ジョビンは実に多くのボサノヴァの名曲を書いている。
「Wave」
「Triste」
「Lamento」
「Captain Bacardi」