Libby Titus [CD]
リビー・タイタスはアメリカ人シンガー、ソングライター、俳優、コンサート・プロデューサー。彼女のセカンドアルバム「Libby Titus」は77年にリリースされた。フィル・ラモーン、ロビー・ロバートソン、ポール・サイモン、カーリー・サイモンと言った有名な4人にプロデュースされており、カーリー・サイモンは作詞作曲でも貢献していた。彼女の最もよく知られている曲、「Love Has No Pride」はエリック・カズと共に書いたもので、この曲はそれまでに数回レコーディングされており、最も著名なのはボニー・レイットとリンダ・ロンシュタットが歌ってヒットしている。本作ではそのセルフ・カヴァーが収められている。参加したニューヨークのミュージシャンは前に紹介したジョン・トロペイ(g)やジョニ・ミッチェルのリズム隊であるジョン・ゲラン(dr)とマックス・ベネット(b)ウィル・リー(b)や、前にも紹介したハース・マルティネスも参加している。どの曲もニューヨーク的な洗練された表現する術が素晴らしく、ロード・ムービーを見ているような表現がなされている。
その後リビー・タイタスは、80年代半ばにニューヨークのレストランやクラブで有名なミュージシャンをフィーチャーしたロックンロールミュージカルの制作を開始し、これらのセッションは、「インフォーマルコンサート」につながり、ドクター・ジョン、ドナルド・フェイゲン 、 フィービ・スノウ 、 ジェベッタ・スティール、ボニー・レイットが出演し、それがきっかけに「The New York Rock And Soul Revue Live at The Beacon」を生み出した。その後も彼女はドナルド・フェイゲンと曲を作り続け、93年に結婚、その年にリリースしたドナルド・フェイゲンのアルバム「カマキリアド」の中にも共作した「フロリダ・ルーム」が入っている。
「Darkness 'Til Dawn」
「Fool That I Am」
「Love Has No Pride」
おまけでドナルド・フェイゲンとの共作「Florida Room」