Candy Dulfer Sax-A-Go-Go [CD]
キャンディ・ダルファーはオランダ・アムステルダム生まれのサックス奏者。父ハンス・ダルファー(ダルファー)の影響で6歳よりソプラノサックスを吹き始める。11歳には父のバンドに参加し、初のレコーディングも果たす。その後マドンナやプリンスらのオランダ公演でのバックバンド・ミュージシャンとして注目を集めるようになり、プリンスのアルバムにも参加して評価を得たり、デビィド・サンボーンと共演をしたりと、その本物ぶりが浸透。セカンド・アルバム「Sax-A-Go-Go」は93年にリリースされ、その評価は完全なものへと変わっていった。前作からプロデュースを手掛けているのはキャンディ・ダルファーの良き音楽的なパートナーでもあるコンポーザー兼マルチ楽器奏者のウルコ・ベッド、この二人にフランス・ヘンドリックス(dr)を加えた三人が基本的なレコーディング・メンバーで、曲ごとに様々なミュージシャンがゲストとして参加している。「Jamming」ではジェイムス・ブラウン側近のホーン・セクションJB'sがホーンとヴォーカルで参加。「2 Funky」ではタワー・オブ・パワーのホーン・セクションが参加、タイトル曲の「Sax-A-Go-Go」キャンディ・ダルファーとイージー・モー・ビーの共作、イージー・モー・ビーはマイルス・デイビスの遺作「ドゥー・バップ」を手掛けた黒人プロデューサー。「Pick Up The Pieces」は英国のバンド、アベレージ・ホワイト・バンドの75年の大ヒット曲カヴァーなど、ファンク・リズムを基本にし、ラップをフューチャーされたアルバム「Sax-A-Go-Go」はヒップホップ時代にふさわしいポップ・インストゥルメンタルで、このアプローチはこの時代のトレンドでグローバー・ワシントンJr.なども取り入れている。キャンディ・ダルファーは同時代の最新のサウンドやビートをいかにうまく自分の音楽に取り入れ表現することが出来る感覚の鋭いミュージシャンだと言う事がわかる。
「Jamming」
「2 Funky」
「Sax-A-Go-Go」
「Pick Up The Pieces」
おまけでお父さんのハンス・ダルファーの「Grand Slam」90年代のフジテレビ系列のセリエAダイジェストのBGMに使われていた曲、サッカー・ファンの人覚えています?