THE BEATLES Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band [CD]
1966年8月29日、サンフランシスコでラスト・コンサートを終えたビートルズは、しばらくバラバラに活動する、およそ3ヶ月ぶりに集まったビートルズはスタジオ・ワークに専念、ジョン・レノンの作曲した「Strawberry Fields Forever」のレコーディングが行われ、この曲に触発されたポール・マッカートニーが「Penny Lane」を作曲、これを軸にアルバムを作る予定だったが、レコード会社からシングル用の曲を催促され、やむなくこの2曲を手放した、シングル曲はアルバムに入れないようにしていたためと、この時点で納得出来る曲がこの2曲しかなかったためだった。
これによりポール・マッカートニーがビートルズが架空のバンドに扮し、アルバム全体をこのバンドのショーに見立てるという新たなコンセプトを思いつき、700時間を費やしたアルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」が完成し、67年にリリースされる。インド音楽やクラシック、R&B、ロックンロールをミックスした音色は、前回に紹介したビーチ・ボーイズの「Pet Sounds」に触発されて出来上がった物でもある、この頃から「ロック」と呼ばれる音楽は幅広い音楽へと変貌をとげ、新しい若者文化の先頭に立つようになっていくのである。
「Lucy In The Sky With Diamonds」
「Getting Better」
「When I'm Sixty Four」
「A Day In The Life」
シングル曲の「Strawberry Fields Forever」
シングル曲の「Penny Lane」