The Rascals The Island Real [CD]
ザ・ラスカルズにバンド名を変更後、メンバーの脱退が続き、フェリックス・キャヴァリエとディノ・ダネリの2人だけとなり、アトランティックからコロンビアに移籍します。そこで新メンバーにギターのバジー・フェイトン、女性ヴォーカルのアニー・サットンとモリー・ホルト、ベーシストのロバート・ポップウエル(この後にクルセダースに入り大活躍します)の6人編成で再スタートした2作目のアルバムが「The Island Real」72年にリリースされますが、ザ・ラスカルズの最後のアルバムとなります。どちらかと言えばポップスやソフトロックの立ち位置にいた彼らが、渾身の力を込めて作り上げたロックスピリットにあふれるポップ・ソウル風のアルバムで、フェリックス・キャヴァリエのソウル・ヴォイスが一段冴えわたる傑作である。新加入の女性ヴォーカルのアニー・サットンとモリー・ホルトも新鮮でした。バジー・フェイトンと同じポール・バター・フィールド・バンド出身のデヴィッド・サンボーンやジーン・ディンウィディ、それにジョー・ファレル、ヒューバート・ローズ、ラルフ・マクドナルドのジャズ勢も参加、自然と音のクロスオーバー化になるのですが、早過ぎたサウンドと言っても過言ではなく、ザ・ラスカルズの後期はヒット曲が無く解散となるのですが、コアな音楽ファンやミュージシャンから高い評価を受けることになります。バジー・フェイトンが作った「Jungle Walk」は特に完成度の高い曲となっています。
「Jungle Walk」
「Hummin' Song」
「Echoes」
「Time Will Tell」
おまけでThe Brecker Brothersのカヴァー・バージョンの「Jungle Walk」ベースのウィル・リーがヴォーカル、ギター・ソロはスティーブ・カーンです。