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Stevie Wonder Innervisions [CD]


INNERVISIONS

INNERVISIONS

  • アーティスト: WONDER, STEVIE
  • 出版社/メーカー: UNIVE
  • 発売日: 2000/04/04
  • メディア: CD


スティーヴィー・ワンダーが自身でプロデューサーを務め、当時の最新機器だったシンセサイザーの達人マルコム・セシルとロバート・マーゴレフに協力を仰ぎ、3人の体制で作られた第3作目の「Innervisions」は73年にリリースされた。スティーヴィー・ワンダーは理想を掲げながらも現実を直視し、これまでになく麻薬や人種差別などの社会問題に大きく切り込みと同時に、自分の内面性にも深く切り込んで高い精神性も身につけるスピリチュアルなアルバムとなった。ギターやパーカッションをはじめ、一部の楽器を除いたほとんどの演奏をスティーヴィー・ワンダーが手掛けた本作は、型にはまらないスタイルによる自由自在な演奏を無駄なくスッキリ組み立て、アルバム全体をひとつの作品として制作している。73年のグラミー賞では、最優秀アルバム賞と最優秀録音賞に加え、前作に収録された「Supertstition」などの受賞を併せて計5部門を受賞、当時の人気がいかに凄かったかわかる。
この頃のスティーヴィー・ワンダーは神経が極限まで研ぎ澄まされていて、自分は死期が近いと語っていたり「Too High」には死の予感を示唆する歌詞があるが、実際に本作発売直後に交通事故に遭い、一週間も意識不明の状態が続くという生命の危機に直面した。この経験から生を見つめ直し、以前とは異なる姿勢で創作活動に録り組むようになり、その集大成が76年の大作「Song In The Key Of life」であり、その後は押しも押されぬ国際的な真のスーパースターとなっていく。

「Too High」

「Living for the City」

「Higher Ground」

「Don't You Worry 'Bout A Thing」

「Golden Lady」

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