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Miles Davis The Man With The horn [CD]


ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン(期間生産限定盤)

ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン(期間生産限定盤)

  • アーティスト: マイルス・デイビス
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2017/11/29
  • メディア: CD


6年間のマイルス・デイビスの沈黙を経て復活した帝王マイルス・デイビスのアルバム「The Man With The horn」は81年にリリースされた。タイトル曲を除いてすべてアコースティック・トランペットを演奏し、ドラムのアル・フォスター以外、新進気鋭のベースのマーカス・ミラー、ギターのマイク・スターン、サックスのビル・エバンスらを起用し、存分に才能を発揮している。万全のコンディションで新たなスタートラインに立ったマイルスの尽きない創造性、チャレンジ・スピリットが胸を打つ。10月には新宿西口広場(現在の東京都庁)で来日公演を行った。この模様は、後日NHKテレビで放映され、ライヴ盤『ウィ・ウォント・マイルス』にはその一部が収録されている。
マイルス・デイビスの演奏の基本的パターンは6年前とほとんど変わってはいないが、躍動的なリズムとビートに乗って自由な即興演奏を行っている、6年前はワウワウ・ペダルによる電気トランペットを吹いていたが、今回はアコースティック・トランペットを吹き、シンプルな演奏が目立つ。このカムバックは、さりげなく、ナチュラルなプレイの姿勢で復帰したところは、さすがマイルスだと思わせるものである。
余談ですがこの年にギタリストの渡辺香津美はマイルス・デイビスに直接、俺のバンドに入らないかと誘われるが、まだ東京でやることがあると断っている。

「Fat Time」アルバムのハイライトとなるのがアル・フォスターとマーカス・ミラーが生み出す骨太グルーヴにKOされ、そこにマイルスのミュート音が絡むとこれこそがマイルス・デイビスと思い、さらにビル・エバンスの渋いサックスに続き、マイク・スターンのギターが炸裂、ちなみにタイトルの「Fat Time」とはマイク・スターンのことなのだ。

「The Man With The Horn」歌詞はタイトルからわかる通りマイルスのカムバックをテーマにした、おおらかな曲、リード・ヴォーカルは作曲者のランディ・ホール。

「Shout」レゲエの影響を受けた躍動的なナンバー。

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