George Cables Cables Vision [CD]
ジョージ・ケイブルスはアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズをはじめ、マックス・ローチやデクスター・ゴードン、ウッディ・ショーらと共演。69年からはソニー・ロリンズやジョー・ヘンダーソンとステージを共にし、フレディ・ハバードのグループにも参加。また、晩年のアート・ペッパーとも顔を合わせるなど、数々のジャズ・ジャイアンツとともに活躍。80年にリリースされた「Cables Vision」はトランペッターのフレディ・ハバードがフィーチャーされたアルバムだが、前にもチョット紹介したサックス・プレイヤーのアニー・ワッツや、ヴィヴラフォン・プレイヤーのボビー・ハッチャーソンやウエザー・リポートに在籍中のドラマーのピーター・アースキンが参加した。各メンバーの力量が発揮されたアルバムではあるのだが、当時全盛のフュージョン的な「Morning Song」があったり、ボサ・ノヴァがあったり、ゴキゲンな4ビートがあったり、ヴィヴラフォンのデュオがあったりとアルバムとしてのポイントが絞り切れていのが残念。この頃はジャズ・メッセンジャーズの一員だっただけにジョージ・ケイブルスの良さが出し切れていないが、「I Told You So」「Byrdlike」などの演奏はゴキゲンなので、一曲一曲をセッションとして聴くと良いアルバムなのである。ジョージ・ケイブルスのピアノへの影響はセロニアス・モンクとハービー・ハンコックであった。
「Morning Song」
「I Told You So」
「Byrdlike」フレディ・ハバードの名曲。
「The Stroll」ボビー・ハッチャーソンとのピアノとヴィヴラフォンのデュオ。