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Phil Upchurch Darkness ,Darkness [CD]


ダークネス・ダークネス

ダークネス・ダークネス

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2001/06/27
  • メディア: CD


数々のセッションでその妙技を披露してきたイブシ銀ギタリスト、フィル・アップチャーチは60年から活躍し、60年代にダニー・ハサウェイと出会い、その後ダニー・ハサウェイのほとんどのアルバムに参加しています。特に有名なのはダニーの歴史的ライブ・アルバム「LIVE」でその素晴らしいギター・プレイを聴くことができます。ギタリストのジョージ・ベンソンとの出会いも重要でした、ジョージ・ベンソンのアルバム「BAD BENSON」のレコーディングにフィル・アップチャーチは誘われ、それをきっかけにジョージ・ベンソンのグループに参加しました。ソロ・アルバム「Darkness ,Darkness」は72年にリリースされ、プロデューサーにトニー・リピューマ、ホーンやストリングスのアレンジはニック・デカロのコンビによるアルバムですが、この体制はジョージ・ベンソンの名盤76年に発表された「BREEZIN’」と全く同じです。フィル・アップチャーチはこの頃の数年の間ジョージ・ベンソンのグループに参加し、アルバムやライブでリズム・ギターを担当し素晴らしいサポートをしているのが関係していたと思われます。「Darkness ,Darkness」はフィル・アップチャーチの歌心に富んだプレイが聴けるグルーヴィーなギター・インストゥルメンタル・ソウル・アルバムで、マーヴィン・ゲイ、ダニー・アイズリー・ブラザースらのレパートリーも演奏され、参加したミュージシャンもチャック・レイニー、ジョー・サンプルら戦友ともいえるミュージシャン仲間たちだけでなく、バックを務めたダニー・ハサウェイやベン・シドランらも参加し、この時代らしいニューソウル色の強いアルバムで、隠れた名盤と言われています。

「Fire And Rain」ジェイムズ・テイラーのカヴァー。

「What We Call the Blues」フィル・アップチャーチのオリジナル。アレンジとストリングスの指揮、エレピはダニー・ハサウェイです。

「Cold Sweat」ジェームズ・ブラウンの67年のヒット曲のカヴァー、チャック・レイニーのベース・ソロやハーヴィー・メイソンのドラム・ソロが聴けます。

「Inner City Blues」マーヴィン・ゲイのカヴァー。

「Love and Peace」参加メンバーのアーサー・アダムスのオリジナル、オルガン・ソロはベン・シドランです。

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