The Jamaica Boys J- Boys [CD]
ファースト・アルバムから1年9ヶ月、ジャマイカ・ボーイズのセカンド・アルバム「J- Boys」は90年にリリースされた。前作と違う点は、ヴォーカリストがマーク・スティーヴンスからディンキー・ビンガムに変わり、彼はヴォーカルをとるマーカス・ミラーとのバランス、相性、そして楽曲やバンドのサウンド・イメージをふまえての人選で、マーカス・ミラー、レニー・ホワイト、ディンキー・ビンガムの3人がレギュラー・メンバーとなる。バーナード・ライトもキーボードや曲作りで参加し、マーク・スティーヴンス(チャカ・カーンの実弟)も曲作りに名を連ねている。前作よりファンク色が強烈に打ち出されており、ヒップホップ、ラップ、当時注目されていたニュー・ジャック・スイングやGO-GOを含むファンク全般に柔軟に対応していくのは本当に胸躍るものだった。キャロル・キングの名曲「You've got a friend」も彼らの手にかかるとミドル・ファンクに早変わり、シングル・カットされた「Shake It Up!」のビデオ・クリップを見てもらうとノリノリでダンスをする抜群のパフォーマンスをみせてくれているように、バンドとしての一体感や勢いやノリの良さが前作との大きな違いなのである。この年のNHKホールでの来日公演を見に行ったが想像以上に楽しいコンサートだった、レギュラーの3人とニック・スミス、エリック・コーディーの2人のキーボード奏者に、ギタリストのスペースマンことビリー・パターソンの6人によるパフォーマンスは異常なまでの盛り上がりを見せてくれた、スペースマンはギター・ソロそっちのけで踊り出すほどでした。この後、マーカス・ミラーがソロ活動に入り、ジャマイカ・ボーイズとしての活動はなくなってしまうのは残念だった。
「Move It!」
「Serious」
「Shake It Up!」
「You've got a friend」