Sonny Rollins Love At First Sight [CD]
ウィントン・マルサリスが18歳でブレイキーのメッセンジャーズに加入したのも、同じ1980年、ソニー・ロリンズはこの年、51歳を迎えた。アルバム「Love At First Sight」は前作の「Don't Ask」に引き続きドラムにフォスターとパーカッションのビル・サマーズ、77年のアルバム「Easy Living」ぶりのジョージ・デュークとの共演、ベースにはバリバリ売れっ子のスタンリー・クラークを起用した。ちなみにクラークとデュークが共演作「The Clarke/Duke Project, Vol. 1」を出すのは本盤の翌年になる。アルバム・タイトル「Love At First Sight」は一目惚れという粋なタイトルが付けられているが、インター・プレイというよりは、演奏の妙味に軸足を置く感じで、ソニー・ロリンズが何のてらいもなく実に軽やかに伸びやかにサックスを吹き唄い上げている、共演のメンバーも、ジャズ界の巨人のスケール大きい世界に深い敬愛の念を抱きながら見事にな演奏を繰り広げている。一曲目の「Little Lu」を聴いた瞬間にロリンズはやっぱりいいなあと思ってしまった。「Double Feature」ではソニー・ロリンズとスタンリー・クラークのデュオが聴ける。
「Little Lu」
「The Very Thought Of You」
「Caress」
「Double Feature」